本プロジェクトの目的
新型コロナウィルス(COVID-19)の影響による全国的なマスク不足を解決し、本当にマスクを必要としている人に届けたい。
現在、日本国内では全国的にマスクが不足している状態です。メディアの影響等もあり人々の不安は加速し、大量生産された使い捨てマスクが高値で取引される状況にまでなってしまいました。動画サイトではマスクの作り方が紹介されていますが、そこで使われる素材(ゴム紐等)までもが買い占められ転売されるという異常事態が発生しています。
私たちは、手芸店や100円ショップなどの素材を販売する店の方やこれからマスクを手作りしようとしている方などへの聞き込み調査を実施したところ、特定の素材が買い占められてしまった結果、子供のことを考えてマスクを作りたい母親が素材を購入することができずに困っているという話を伺いました。地方にある手芸店によると、店舗にはマスクを買うことができず手作りをしようという人が1日に300人程度も訪れており、必要な素材がなくなってしまったという話もあります。
また、素材の不足に加えて、作成に掛かる時間やミシンや裁縫スキルに依存して作成をあきらめている人も多くいることがわかりました。
私たちは、マスクを通じて人が人を思う気持ちを大切にしたいと思いこのプロジェクトを立ち上げました。
新型コロナウィルスの影響に加え、これからは花粉症シーズンが本格的に到来することによりさらに多くのマスクを需要が発生します。マスク不足という社会課題をみんなの知恵と助け合いの気持ちを集めて一緒に解決しませんか?
プロジェクトへ参加しよう!
本サイトでは素材によらず手作りで簡単にマスクを作成する方法やマスクに関する最新情報など掲載しています。
<作り方を探している人>
・本サイトにある様々な作り方を参考にしてみてください
・参考になった場合は作り方の投稿にコメントを残したり、ありがとうの意味を込めたハートのボタンを押してください
<良いマスクのアイデアを持っている人>
・あなたのマスクの作り方や特徴について教えてください。
・既にある投稿に対してアイデアをコメントをすることも歓迎しています。
<その他以下の全ての人>
・マスクがなくて困っている人(コロナウイルスやインフルエンザ等のウィルス対策、花粉症対策、その他病院等の需要など)
・マスクについての正しい知識を発信したい人
・マスクに対する良いアイデアを持っている人(代替素材やフィルターの開発)
・手作りマスクの生産方法やその流通について考えたい人(マスクが不足している地域と生産者とのマッチング)
みんなのマスク1.0β版 開発ストーリー
今回のコロナウイルスの影響によりマスクが枯渇してしまいました。30年程度花粉症を患う私は今年もいつものように新しいマスクを購入したいと考えていましたが、どこに行ってもマスクが購入できくなっていることに絶望しました。そこで、自分で作成をしてみるという発想に至ったのです。これまでに数十年にわたり市場に存在する多くの種類のマスクを購入し、試してきた私は付け心地が悪い使い捨てマスクについてもそもそもなんとかしたいと考えており、この機会に合わせて改善できないかも考えました。
使い捨てマスク(主に不織布マスク)の課題は以下にあると考えています。
・1日中付けた場合、不織布の劣化により口の回りにごわごわした感じと痒みが残ること。
・シーズン中にずっとマスクをしているとゴム紐のせいで耳に跡が付いたり、その部分が腫れて痛くなってしまうこと。(そのためにゴム紐がない立体使い捨てマスクを愛用している人も多くいる)
当初は手作りマスクの動画等を元に、ミシン裁縫のものや簡易的なものなど数十種類のマスクを試作しましたが、ほとんどのものが主に使い捨てマスクを模倣することが目的になっており、マスクの本来の目的や機能にあまり着目されていないことに気が付きました。マスクヘビーユーザとして上記課題を感じながらも仕方なく妥協して市販の使い方捨てマスクを多用してきた私は何か本質を見失っているなと感じました。さらに、普段からものづくりに携わる身としてせっかく自分で作るのなら以下についても拘りたいと思いました。
・何の目的のためのマスクかが明確で、その目的に対して性能が検証できること
・全国どこでも現地で素材が仕入れ可能で、その場で生産を行えること
・素材の入手経路が絶たれても特定の考え方を参考にして代替品を見つけられること
・少ない手順で作成可能であること
・誰でも同じ品質で作れること
・製品や製造過程において改善が繰り返し可能な考え方であること
今回手作りでもある程度性能を考慮し、場合によっては大量に作ることができるアイデアを考えました。それを「みんなのマスク 1.0 β版」としてここに公開することにします。 これにより多くの人がマスクについて考えるきっけになれば良いと思っています。(クラウドソーシングのようにみんなで考えて、オープンソースのプログラムのようにアップデートしたいという思いを込めています)
このマスク作りをきっかけとして、多くの人のマスクに対する知恵や意見を集めることができるように本サイトも立ち上げました。本活動で一人でも救われる人が増えれば幸いに思います。
マスクというものの抽象化
一概にマスクがない(使い捨てマスクが)ないという点のみ言及すると思考停止してしまい、使い捨てマスクを求めて行列を作ったり、場合によってはマスクが原因で喧嘩が発生していることもあるようです。私たちは、マスクそのものを作る気持ちで、まずマスクを構成する要素やその機能を分解し、抽象化してみることにしました。現在ではマスクとは以下の部品で構成されるプロダクトであると定義し、それぞれの部品や機能毎に分けて考えて検討を実施しています。

・マスクボディー(主に肌に触れる部分、マスクの骨格:不織布やガーゼ、その構造等)
・フィルター(防ぐ対象を受け止める役割をするもの:不織布や目の細かい紙類等)
・フィティング(装着方法:耳掛けるタイプや頭にかけるタイプ、その素材等)
・製法(マスクの部品を組み合わせる方法:熱圧着、ミシン、手縫い、一体型等)
・その他オプション(帯電フィルター、香り付き等)
このように考えるとマスクは様々な素材を組み合わせて作ることができ、素材や機能の開発さらには生産方法についても多くの可能性があるのではと考えています。
私たちの議論の中で、マスクのフィルターはコアな要素であり、その素材についてはの深い考慮が必要であるということ、現在枯渇しつつあるマスク用ゴム紐については利用者の顔にマスクのサイズが合っていば必ずしも使う必要はないといった見解を持っています。 世の中で発生しているマスク用のゴム紐不足という話については使い捨てマスクを模倣する場合にのみ必要なものであり、手作りマスクにおいては主たる要因にならないものだと考えています。
みんなのマスク Ver1.0 β
みんなの声を元にして量産も視野に入れた最強の手作りマスクを作りたいと思っています。以下は私たちの考えた初期バージョンです。 今後、皆様の投稿やご意見なども参考にしながら各種情報を配信していきたいと思います。みんなの作るマスクの作り方、素材・製法等のアイデアなどをお寄せください。
<みんなのマスク Ver1.0 β>
特徴:原価35円。布と紙のハイブリッド仕様。使い捨てマスク以上の着け心地と最低限のマスク機能を担保。
タイムアタック(最短時間):3分
その他:耳まわりなど見た目がちょっと悪いなと思う方はオプション版へ
★レシピ★ → 作り方詳細
マスクボディ:布類(このレシピではさらし)
フィルター:きめの細かい紙類(このレシピではリードペーパー)
フィッテイング:輪ゴムと柔らかい紐(紐は100円ショップで買えます)
製法:両面テープ
道具:はさみ、つまようじ、型紙(型紙は作らず測って切っても良い)
<フィッテイングオプション>
特徴:見た目と付け心地アップ!原価30円。小学校家庭科レベルの手縫いでOK
タイムアタック(最短時間):9分
★レシピ★ → 作り方詳細
マスクボディ:上記と同様
フィルター:上記と同様
フィッテイング:柔らかい紐(紐は100円ショップで買えます)
製法:手縫い(構造上かなりざっくり縫っても大丈夫なので小学生の時の家庭科を思い出してチャレンジしてください)
道具:はさみ、つまようじ、型紙(型紙は作らず測って切っても良い)